持田敦子『解体』映像記録 上映会
021年~2023年に長野県飯田市にて行われた持田敦子のアートプロジェクト「解体」の映像記録の上映と、ゲストを招いたトークイベント。
持田やプロジェクトに深く関わった人物へのインタビューを中心に、作品と社会との接点が地域の中で見出されていく様子を描く本作品は、持田にとって初めての長編映像作品であり、映像ディレクションに映画監督・映像作家である青山真也を迎え制作された。
「解体」プロジェクトは、丘の上から繋がる急峻な斜面に残された廃屋を、産業廃棄物処理業者と一緒に壊しながら、美術作品として新たなかたちを生み出すものである。そのかたちは解体の技術や知識をベースにしながらも、芸術作品として空間の美しさを追求している。通常、家を解体するときは、「なるべく早く、安く」と考えることが多いが、このプロジェクトにおいては「ゆっくり、豊かに」解体していくことを目指す。家の最後に立ち会い、その価値を再定義しながら、「つくるように壊し、壊すようにつくる」。家が完全に解体され更地になっていく過程を三期に分けて公開しながら、解体という行為のもつ創造性と可能性を開いてゆく。
トークゲストには、キュレーターの服部浩之と崔敬華が登壇する。
【 開催概要 】
日程:2025年2月8日(土)、9日(日)
時間:16:00~18:00 ※開場は15:30
会場:SUGAR CUBE(東京都杉並区天沼3-1-5 サン建設ビル地下1階)
JR中央線・東京メトロ丸の内線「荻窪」駅北口から徒歩約5分
料金:無料(1ドリンクオーダー) 定員:20名
【 トークゲスト 】
▼2月8日(土)
服部浩之(キュレーター/東京藝術大学大学院 准教授、国際芸術センター青森 館長)
▼2月9日(日)
崔敬華(東京都現代美術館 学芸員)
【出演者プロフィール】

持田敦子(もちだ・あつこ)
2018年東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻修了。同年、バウハウス大学ワイマール大学院修了。2018年から2019年にかけて、平成30年度ポーラ美術振興財団在外研修員としてドイツ、シンガポールにて研修。プライベートとパブリックの境界にゆらぎを与えるように、既存の空間や建物に、壁面や階段などの仮設性と異物感の強い要素を挿入し空間の意味や質を変容させることを得意とする。 https://atsukomochida.jp/

服部浩之(はっとり・ひろゆき)
早稲田大学大学院修了(建築学)。国際芸術センター青森などで約10年間アーティスト・イン・レジデンスを中心に、展覧会やアートプロジェクトの企画運営に従事する。アートセンターや教育機関を拠点に、公共性・コモンズ・横断性などをキーワードに様々な表現者との協働を軸にしたプロジェクトを展開。近年の企画に、アートサイト名古屋城2024「あるくみるきくをあじわう」(2024)、「200年をたがやす」(秋田市文化創造館, 2021)、第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示「Cosmo-Eggs | 宇宙の卵」(2019) がある。

崔敬華(ちぇ・きょんふぁ)
東京都現代美術館学芸員。2001年ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジにて修士課程(美術史・美術理論)、2006年ルンド大学マルメ・アート・アカデミーにてポスト修士課程(クリティカル・スタディーズ)を修了。インディペンデント・キュレーターを経て現職。これまでの東京都現代美術館の展覧会に『ホー・ツーニェン エージェントのA』(2024)、『ウェンデリン・ファン・オルデンボルフ 柔らかな舞台』(2022)、『MOTアニュアル2021 海、リビングルーム、頭蓋骨』(2021)、『もつれるものたち」(共同企画, 2020)、『他人の時間』(共同企画, 東京都現代美術館ほか巡回, 2015-16) など。
企画協力:CAMP
支援:令和6年度文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業