Archive『芸術のわるさ』読書会

『芸術のわるさ』読書会

8月24日から11月2日まで隔週木曜日に開催予定の「【連続レクチャー】アートの使い方」のプレイベントとして、講師をお願いしている東京国⽴近代美術館主任研究員の成相肇さん、俳優・美術家の遠藤麻衣さん、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科准教授の清水知子さんと一緒に、成相さんの近著『芸術のわるさ – コピー、パロディ、キッチュ、悪』の読書会を開催します。今回は『芸術のわるさ』の「神農の教え」を読んで話し合います。できれば事前に読んで参加するのをおすすめしますが、読んでいなくても、本を持っていなくても大丈夫です。ぜひお気軽にご参加ください。

清水知子さんが体調不良のため、参加できなくなってしまいました。代わりに菅原伸也さんに参加していただくことになりました。

定員:【会場】20名、【オンライン】20名
日時:2023年8月7日(月)19:30〜21:30
会場:SUGAR CUBE(東京都杉並区天沼3-1-5 サン建設ビル地下1階)
   JR中央線・東京メトロ丸の内線「荻窪駅」北口から徒歩約4分
オンライン:Peatixのイベント視聴ページでのVimeoの埋め込み配信

料金:【会場】無料(1ドリンクオーダー)【オンライン】無料
※会場ではイベント終了後、30分程度の交流会を予定しています

成相肇『芸術のわるさ – コピー、パロディ、キッチュ、悪』(かたばみ書房)

悪口、からかい、うそ、無礼……ぼくたちのあの悪巧みは、どうしたんでしょうね?

パロディ裁判、ディスカバー・ジャパン論争、岡本太郎への疑問、コピーと芸術家のもつれあい、マンガと美術のすれちがい、石子順造の思想、いわさきちひろの語り方、音声で読み解く絵画、赤瀬川原平と器用人、「食人」の教え……。

白か黒か、アウトかセーフかの線引きばかりの窮屈な世にあって、著者は1950年代〜70年代の複製文化の賑わいへと探索に向かう。雑誌、マンガ、広告、テレビなど複製メディアが花ひらいた1970年代を中心に、生活の中で生まれた表現を読みとき、機知と抵抗の技術として今によみがえらせる。

軽妙な口上あり、辞典あり。美術と雑種的な視覚文化を混交させる展覧会を企画してきた学芸員が、〈芸術〉の前後左右をくすぐる複製文化論。

アウトかセーフかの呪縛からの解放のために。すべての持たざる者たちのために。10年の仕事からの精選に書き下ろしを加えた、満を持してのデビュー作。ゆかいな批評の登場!

【出演者プロフィール】

成相 肇(なりあい・はじめ) 

東京国⽴近代美術館主任研究員。美術批評家。1979年島根県⽣まれ。⼤学在学中に現代美術家に出会い、19歳で初めて美術館を訪ねる。⼀橋⼤学⼤学院⾔語社会研究科修了後、府中市美術館、東京ステーションギャラリー学芸員を経て2021年より現職。「石子順造的世界 美術発・マンガ経由・キッチュ行」(第24回倫雅美術奨励賞)、「ディスカバー、ディスカバー・ジャパン 「遠く」へ行きたい」、「パロディ、二重の声 日本の1970年代前後左右」(同)など、美術と雑種的な複製文化を混交させる企画を手がけながる。2022-23年、「大竹伸朗展」(東京国⽴近代美術館)を担当。

Photo by Satomi Tomita
遠藤麻衣(えんどう・まい)

俳優・美術家。イメージとの関わりにおけるパフォーマティブな身体に関心を寄せ、映像、写真、演劇、本などのメディアや方法論を横断した表現をしている。近年は、美学校で「シャドーフェミニズムズの芸術実践」の開講や、丸山美佳との「Multiple Spirits(マルスピ)」でジン出版や展覧会企画などクィアフェミニスト的な実践を展開している。主な展覧会に「体の終わり La Clausura del Cuerpo」(Centro Cultural las Cigarreras, Alicante, 2022)、「フェミニズムズ」(金沢21世紀美術館, 石川, 2021)など。2023年に「Scraps of Defending Reanimated Marilyn」(oarpress)刊行。2022年文化庁新進芸術家海外研修制度でニューヨーク滞在。

菅原伸也(すがわら・しんや) 美術批評・理論。1974年生まれ。コンテンポラリー・アート、そしてアートと政治との関係を主な研究分野としている。最近の論考に、「リヒター、イデオロギー、政治––––ゲルハルト・リヒター再読」 (『ユリイカ』2022年6月号)、「現代的な、あまりに現代的な——「ユージーン・スタジオ / 寒川裕人 想像の力 Part 1/3」展レビュー」(Tokyo Art Beat)、「同一化と非同一化の交錯––––サンティアゴ・シエラの作品をめぐって」(『パンのパン 04下』近刊)など。

【企画・運営】

Illustration by Hiroko Enomoto
井上文雄(いのうえ・ふみお)

オーガナイザー/CAMP代表 。同時代のアートを考えることを目的に「CAMP」を2006年に設立し、アーティストやキュレーター、ディレクター、批評家、研究者、学生などと関わりながら、トークイベントや展覧会、パーティーなどを開催している。その他の最近の活動に、アートの環境の向上を目指すネットワーク「art for all」(2020年~)、「東京大学|文化芸術におけるSDGsのためのファシリテーター育成事業」(2020年度~2022年度)など。

会場参加について
  • イベント開始時間の30分前より開場いたします。
  • 会場スタッフの指示・注意に従ってください。万が一、イベントの進行の妨げになると判断した場合、イベントの中断・中止や、特定のお客様にご参加をお断りする場合がございます。
  • アルコール消毒液をご用意しておりますので、ご入場の際は、手指の消毒にご協力お願いいたします。
  • 会場チケットをご購入された方も、リアルタイム配信をご利用いただけます。オンライン視聴につきましては、【オンライン参加について】をご確認ください。
  • 37.5℃以上発熱している方、当日体調などに不安がある方はオンライン視聴をご利用ください。
  • 車椅子やベビーカーでお越しの方は、当日スムーズにご案内するため、会場スタッフにお声掛けいただくか、お手数ですが事前にご利用の旨をお知らせの上ご予約ください。 会場は地下1階でエレベーターはありません。階段のみとなります。
  • イベントご来場にあたりご不明な点がございましたら、下記の<お問い合わせ先>までお気軽にご連絡ください。

【オンライン参加について】

  • イベント開始時間の30分前よりオンライン開場いたします。
  • 配信はPeatixのイベント視聴ページでのVimeoの埋め込み配信になります。イベント視聴ページでの視聴の仕方に関しては、Peatixに記載されているこちらのページをご確認ください。
  • イベント中、お客様の顔や音声などは配信されません。質問やコメント等は、チャット機能はご利用ください。
  • 1名分のチケットで複数人が視聴する行為は禁止となります。発覚した場合、配信の停止を行うこともございますのでご注意ください。
  • ご利用の通信環境及び会場の通信環境の不具合等により、配信の遅延が起こる場合がございますので、ご了承ください。

【キャンセルについて】

  • ご予約をキャンセルされる場合は、Peatixよりご連絡をお願いいたします。キャンセルの仕方に関しては、Peatixに記載されているこちらのページをご確認ください。

【主催・会場】
SUGAR CUBE(東京都杉並区天沼3-1-5 サン建設ビル地下1階)

【イベントに関するお問い合わせ】
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

<お問い合わせ先>
info(at)sugar-cube.net
※(at)を@に変換して送信してください。

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SUGAR CUBE
〒167-0032
東京都杉並区天沼3丁目1−5 B1
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