アートの使い方|#5|現代アートと動物たち
#5|現代アートと動物たち
2023年10月19日(木)19:30〜21:30
講師:清水知子|東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科准教授
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人類最初の洞窟壁画に始まり、絵画、剥製、映像そしてバイオアートにいたるまで、芸術と動物は歴史的にも長く深い関係を築いてきました。そこには、動物たちと多くの時間を過ごしてきた人間の他なるものへの欲望も描きこまれています。人間と動物、人間と自然、その「あいだ」をめぐる力学とはどのようなものだったのでしょうか。またそれはテクノロジーの進展とともにどのように変化したのでしょうか。そして、アートはそこにおいてどのようなダイアローグの場として機能してきたのでしょうか。アートの世界の動物たちについて、具体的な事例をとりあげながら、自然や動物に対する人間の想像的/創造的交渉の過程をめぐるドラマをみなさんと探っていきたいと思います。
【講師プロフィール】
清水知子(しみず・ともこ)
東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科准教授。専門は文化理論、メディア文化論。米国ハーバード大学ライシャワー日本研究所客員研究員(フルブライト研究員2010−2011)、独ベルリン自由大学客員研究員(2018-2019)。著書に『文化と暴力―揺曳するユニオンジャック』、『ディズニーと動物―王国の魔法をとく』、共訳にジュディス・バトラー『アセンブリ―行為遂行性・複数性・政治』、『非暴力の力』、アントニオ・ネグリ/マイケル・ハート『叛逆―マルチチュードの民主主義宣言』、ディヴィッド・ライアン『9・11以後の監視:〈監視社会〉と〈自由〉』など。
【企画・運営】
オーガナイザー/CAMP代表 。同時代のアートを考えることを目的に「CAMP」を2006年に設立し、アーティストやキュレーター、ディレクター、批評家、研究者、学生などと関わりながら、トークイベントや展覧会、パーティーなどを開催している。その他の最近の活動に、アートの環境の向上を目指すネットワーク「art for all」(2020年~)、「東京大学|文化芸術におけるSDGsのためのファシリテーター育成事業」(2020年度~2022年度)など。